二子玉川から、多摩川を渡ると、二子新地。
川を渡るだけで、まったく空気感がちがいます。
ちょっとした、旅に出た感じです。
歩いているひとの気配も、気取りがなく、
横並びになって傲慢にベビーカーを押し歩く人など、
むろん見かけません。
そんな二子新地の大山街道沿いに
ネパール料理屋さんを見つけました。
ネパールには1991年の5月に一度行きました。
カトマンズとポカラ、
そしてエベレスト上空を飛ぶ飛行機にも乗りました。
カトマンズからポカラへは、小さなセスナで移動。
扉が風にガタガタ鳴っていたのが、記憶に残っています。
ポカラでは、フィッシュテイル・ロッジに泊まり、
のんびりした時間を過ごし、
カトマンズまで自動車で帰ってきました。
この道がすごい土埃。
バンダナで口を覆っていても、その隙間から土埃が入ってきて、
いくらビールを飲んで洗い流そうとしても、落ちません。
そういえば、乗馬をやっていた先輩が、
「土埃はウイスキーを飲むと落ちる」と言っていたのを思い出し、
スコッチのストレートを飲ると、あら不思議、土埃はすっと消えました。
これも、ネパールの思い出のひとつ。
そういえば、西部劇でカウボーイが酒場に入ってきて、
バーボンをきゅっと飲るのは、
のどについた土埃を流すためなのかもしれません。
さて。
二子新地のネパール料理屋さんで食べたもの。
こんな感じです。
まずは、ビール。ネパール・アイスという銘柄です。550円。
クリアでフルーティーな味わい。
ラベルの山は、マチャプチャレ(フィッシュテール)。
マチャプチャレは、ポカラから北に25㎞にあります。
こちら、まさに「エベレスト」。600円。
ほどよい苦みとコク。しっかりとしたテイスト。
おもしろいタイプのモモ(=ネパールの餃子)。蒸してあります。600円。
小籠包みたい。中からジュワッとターメリックを使ったスープが。
真ん中にあるのは、ターメリックとパクチーを使ったペースト状のソース。
これが癖になる美味さ!
タンドリー・チキン。600円。これが、今回、いちばん美味!
パングラ。650円。
砂肝のスパイシーな炒めもの。ネパールでは定番のおつまみだとか。
このお皿が来たとき、周りのひとたちが、いっせいに咳き込むので、
「なんでかなー?」と思っていると、風向きが変わって、今度はぼくらが咳き込むことに。
超スパイシー。辛い。汗たくさん出ます。でも、この辛さが、ビールには合います。
チキンカレー(700円)とプレーン・ナン(250円)。
ナンが、超大きい! やわからい。甘い。今まで食べたことのないナン。
チキンカレーは、口当たりが甘いけど、やがて、酸味と辛みがやってくる味わい。
ククリラム(450円)。
ネパールのラム。上品な甘み、味が深い。おいしい。
辛いパングラにぴったり。