作家・吉村喜彦のホームページ

毎年、五月連休明け、
多摩川の土堤には、黄色く可愛らしい花が咲き乱れます。

調べてみると、名前はオオキンケイギクというそうです。

この花。じつは外来種で、
1880年代に日本に持ってこられたようです。
オオキンケイギク1
繁殖力が強く、荒地でも育つため、緑化などに利用され、
河川敷や道ばたを美しくいろどります。
緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれてきたのだとか。

しかし 在来種を駆逐してしまうので、
2006年に、「特定外来生物」に指定されたそうです。
栽培や運搬、販売、野外に放つことなどは禁止なのです。

この写真をとった3日後、
朝から何やら草刈り機の音がするなと思っていると、
オオキンケイギクはすべて刈り取られていました。
オオキンケイギク2
人間が勝手に日本に持ち込んできて、
在来種を駆逐する強い生命力におどろき、
いきなり「こいつは悪いやつだ。いらない」と
これまた自分勝手に決めたのです。

オオキンケイギクには毒もないようです。

いきなり刈られた土手を見ていると、
なんとも言えぬせつない気持ちになります。

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