11月28日月曜日午前9時20分~ 午前10時00分
- 「ヒム・フォー・ザ・ウィークエンド」コールドプレイ
(4分18秒)<WARNER WAPCR-17051> - 「ラ・ノッテ」アリーザ
(3分55秒)<WARNER 5053105086627> - 「風に吹かれて」ケック・ラング
(4分05秒)<オルターポップ ERPCD-15025> - 「ラ・ルンバ・デ・バルセロナ」エルス・クレマッツ
(4分06秒)<DISCMEDI BLAU DM5230-02> - 「セボン・セボン」クレモンティーヌ
(3分15秒)<SONY SICP3028> - 「“ケルンコンサート”パート1」キース・ジャレット
(6分18秒)<ECM UCCE-9011>
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イタリアといえば、パスタですが、乾燥パスタは、お家の常備品です。
イタリア伝統の「備えの食べもの」です。
ぼくの大好きなペペロンチーノ。
正式名称は、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ。
アーリオとは「にんにく」。オーリオとは「オリーブ・オイル」。
そして、ペペロンチーノは「唐辛子」のこと。
にんにく、オリーブオイル、唐辛子という、
家庭に常備している食材を使って作るスパゲティが、
アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノです。
またの名を、「真夜中のスペゲティ」。
あるいは、「絶望のスパゲティ」。
真夜中に小腹がすいたときや、買い置きの食べものがないという絶望的なときに、
台所にある最小限の食材で、ちゃちゃちゃっと作れるところから、
この別名がついたのだとか。
イタリア人にとってのペペロンチーノは、
日本の「お茶漬け」みたいな位置づけなんでしょうね。
しかし、このペペロンチーノ。シンプルがゆえに、作り手の料理の腕のほどがわかります。
お寿司屋さんで食べる海苔巻き、バーで飲む水割りやハイボールもそう。
シンプルなものほど、じつは、難しいんですね。
こんど出たぼくの最新刊の小説にこのペペロンチーノが登場しています。
ぜひ、読んでみてくださいね。
では、イタリアの歌手、Arisa で、その名も「夜」という歌「La notte」。
お聴きください。
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M2.Arisa 「La notte」 3:55
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次は、ハンガリーに行きましょう。
ハンガリーといえば、野菜のパプリカが、頭に浮かんできます。
パプリカは、原産地は南米なのですが、ハンガリーで栽培品種が育てられました。
ピーマンやシシトウガラシと同じく、果実に辛みをもたないトウガラシです。
ピーマンよりもちょっとふくよかで、赤や黄色やオレンジなどのカラフルな洋服を着た
お兄さんみたいな姿かたち、なんだか可愛いですよね。
甘くて、肉厚で、みんなの人気者です。
ハンガリーでは、シチュー料理のグヤーシュをはじめ、
いろんなハンガリー料理で大活躍していますが、
ピクルスは家庭の常備品になっています。
パプリカをまずは半分にカット。
千切りにして、ビネガーや砂糖、塩、
ローリエやタイムでつくったピクルス液とともに茹で、あとは漬けるだけ。
パプリカにはビタミンCがたくさん含まれていて、特に冬場のハンガリーでは、
パプリカのピクルスが、風邪予防のためのビタミン補給に欠かせません。
余談ですが、ビタミンCを発見したのは、
ハンガリー出身のセント・ジェルジ・アルベルトという生理学者。
しかも、このビタミンC関連の研究で、
1937年にノーベル生理学医学賞を受賞しています。
ノーベル賞の陰に、パプリカがあるのかもしれませんね。
では、今年のノーベル賞といえば、ボブ・ディラン。
彼の曲「風に吹かれて」を ハンガリーのジプシー楽団ケック・ラングで、どうぞ。
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M3.ケック・ラング「風に吹かれて」 4:05
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