作家・吉村喜彦のホームページ

まず、最初は、アメリカ合衆国にまいりましょう。
アメリカでステーキを食べると、マッシュポテトが脇に添えられていること、多いです。
このマッシュポテト。茹でたじゃがいもをつぶしてミルクとバターを加えて滑らかに仕上げたものですよね。
もちろんそのまま食べてもいいですし、グレービーソースをかけても、また美味しいですね。
 11月の第4木曜日は、アメリカではサンクスギビングデイ(感謝祭)。
そのディナーには七面鳥とともにマッシュポテトも登場します。
作家ヘミングウエイの作品にも『キリマンジャロの雪』などで、
マッシュポテトの話がでてきます。
 ミルクとバター以外に、とろけるチーズを加えると、マッシュポテトの味が、とっても濃厚になります。ジャガイモとクレイジーソルトだけのマッシュポテトは、大人の味わい。
お肉料理の付け合わせにはもちろん、そのままクラッカーやバゲットにのせておつまみにするのもいいですね。
 また、ジャガイモと豆乳だけで作るマッシュポテトは、とてもヘルシー。
こってりしたお肉料理もさっぱりいただけます。
 では、アメリカといえば、この歌を思い浮かべます。
 ポール・サイモンの「American Tune」。どうぞ。
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M1.Paul Simon 「American Tune」             3:45
 アルバム『ひとりごとthere goes rymin’ simon』所収
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There Goes Rhymin' Simon"American Tune"

There Goes Rhymin’ Simon "American Tune"

 つづいては、ニューヨーク。
 日本のお料理の基本になるのは、「だし」ですが、
 欧米の料理で、「だし」に相当するのは、「ブロス」でしょうか。
 ブロスは英語での言い方で、イタリア語では「ブロート」。フランス語では「ブイヨン」。
 さて、ヘルシー志向の強いニューヨーカーの間で、最近、流行っているのが、
このブロスをドリンクにしたもの。
牛やチキンの骨と野菜を煮込んで作るブロスは、「飲む美容液」と言われているのだとか。
ニューヨークではテイクアウトブロスの専門店も登場し、連日行列ができるほどの人気なんだそうです。
 鶏の骨付きもも肉、にんじん、タマネギ、セロリ、ニンニク、ローリエなどからつくる
チキンブロスは、一見トマトジュースのような色合いで、飲むと、やさしい香りに包まれて、ほのかに元気がでてくる感じ。この「ほのかな」というのが、上品で都会的で、いいですね。
 野菜の出汁であるベジタブル・ブロスはもちろん美味しいのですが、そこに白ワインを入れて、炭酸水で割った、「ベジタブル・ブロスのスプリッツァー」も人気だそうです。
白ワインの炭酸割りであるスピリッツアーはニューヨークで流行しましたが、
ここにベジタブル・ブロスを加えるというのは、カッコいいですし、ヘルシーです。
 そういえば、しゃぶしゃぶのお店に行くと、最後に出汁に塩・胡椒を入れて、
飲ませてくれますが、あれはまさしくビーフ・ブロスですね。ぼくは大好きです。
 では、ニューヨークといえば、ルー・リード。彼の率いたベルベット・アンダーグラウンドとニコで「サンデー・モーニング」。お聴きください。
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M2.ベルベット・アンダーグラウンド&ニコ「サンデー・モーニング」2:54
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The Velvet Underground & Nico Sunday Morning (Stereo)

プロデュース:吉村有美子