作家・吉村喜彦のホームページ

12月1日木曜日午前9時20分~ 午前10時00分

「角打ブルース」コージー大内
(3分49秒)<メタカンパニー MARUYOSHI-02>
「サムシング」ビートルズ
(3分16秒)<EMI TOCP-8706>
「ビートルズが教えてくれた」吉田拓郎
(4分28秒)<SONY SRCL4115-6>
「世界に一つだけの花」山本潤子
(2分08秒)<UNIVERSAL UPCH-1544>
「また逢う日まで」尾崎紀世彦
(2分55秒)<PHILIPS PHCL-8070>
「オンリー・ユー」カシチルレ
(3分21秒)<STUDIO HQ TE186-01>
「相馬二遍返し」あわいびと
(3分15秒)<AWAI RECORDS AWAI RECORDS>

_____________________________________________

以前、大分市に行ったときに食べた、
 居酒屋の大将手作りの鮎の「うるか」の美味しさが、忘れられません。
 「うるか」とは、鮎の内臓の塩辛。日本の伝統的な「備えの食べもの」。
 ほろ苦くて、鮎が生まれ育った川のように、すがすがしく清冽な後味があります。
 ぼくが食べたのは、番匠川(ばんしょうがわ)で育まれた鮎の「うるか」でした。
 辛口の日本酒はもちろん、麦焼酎にもよく合いました。
 居酒屋の大将は、鮎の内臓を粗塩(あらじお)に漬けて、
1年以上寝かせて作ったと言っていました。
 うるかは昔から「胃腸の消化を助ける」と言われているそうです。
 お酒はもちろん、あつあつのご飯に載せて食べると、鮎の内臓が濃縮されていて、
川の苔のきれいな香りが漂ってきそうな気がしました。
ほのかな苦みと渋みがたまらない一品でした。
 では、大分の日田出身のブルーズマン、コージー大内のシブイ歌、「角打ブルース」。
聴きましょう。角打ちとは、酒屋での立ち飲みのことです。
__________________________________

M1.コージー大内「角打ちブルース」             3:49
__________________________________

M1.コージー大内「角打ちブルース」

M1.コージー大内「角打ちブルース」

 さて、次は、日本が世界に誇るレトルトカレー。
 レトルトカレーは、レトルト食品の販売のおよそ3分の1を占めるほどの人気商品、
なのだそうです。
 最初に発売されたのは、1968年(昭和43年)、阪神間限定だったそうで、
世界で初めての市販用レトルトカレーでした。
カレー市場に参入した後発メーカーが、
「ほかの会社と同じ商品を売っていては勝ち目がない。なにかオリジナルなものを考えよう」
ということで、目をつけたのが、軍の携帯食として
ソーセージを真空パックにする技術、だったそうです。
その技術をカレーと組み合わせて、「一人前入りで、お湯で温めるだけで食べられるカレー、
誰でも失敗しないカレー」というコンセプトで新製品を開発したそうです。
当初2〜3カ月だった賞味期限も研究を重ねて、アルミパウチを使うことで2年まで伸ばし、
いよいよ1969年5月に全国発売したのだそうです。
その後も、いろんなメーカーがレトルト市場に参入して、いまや百花繚乱、安いものから
プレミアムなものまで、さまざまなタイプのものが生まれています。
ぼくも、〆切りが迫っていて忙しいときなど、よくレトルトカレーを食べます。
簡単につくれて、しかも、美味しいので重宝しています。
 かつてテレビコマーシャルで笑福亭仁鶴が言った
「3分間待つのだぞ」のセリフは流行語にもなりました。
そういえば、「おせちもいいけど、カレーもね」というCMもありましたね。
 いい商品には、必ず記憶に残るコマーシャルがありますよね。
 では、レトルトカレーが全国発売された1969年といえば、
 ビートルズ『アビーロード』の年。
 11月29日が命日のジョージ・ハリソン「サムシング」聴きましょう。
 アルバムに入っているのはちょうど3分ですが、今日、聴いていただくのは、
 1969年2月25日、ジョージ26歳の日に録音されたデモ・テープです。
___________________________________

M2.ビートルズ「SOMETHING」                 3:16
___________________________________

Anthology 3 The Beatles "Something"

Anthology 3 The Beatles “Something”

プロデュース:吉村有美子