高知の旅。つづきます。
高知市内から四万十川まで車を走らせました。
途中、道の駅「かわうその里すさき」で、
藁焼きカツオのたたきを実演販売をしていました。
高知自動車道をおりて、四万十市(中村)の方向にむかうと、
すばらしいビーチと出あいました。
黒潮町の入野(いりの)海岸です。
四万十川を渡り、海のほうに向かうと、
一軒のうどん屋さんが。
朝ご飯も食べず、高知市内から目指してきたのは、
こちらのうどんを食べるため。
「のべの味 田子作(たごさく)」のうどんです。
食べたのは、「アオサうどん」750円。
四万十名産の採れたての新鮮なアオサがたっぷり入って、
すっきりと上品なだしがおいしいです。
初夏にぴったりの味わい。
お店のカウンターの向こうには、すだれを通して、みどりの田んぼが見えます。
少年の日の夏休みを思い出します。
「田子作」からは、四万十川河口までは、すぐそこ。
潮の香りがしました。
海水と淡水の混ざり合う「汽水(きすい)」は、
まさに、ぼくの小説やノンフィクションのテーマです。
河口には小さな港がありました。
毎月、漁師の取材をしていた頃を思い出しました。
漁師って、やっぱり、職人の極致です。
四万十川の中州。
中州は、ぼくの小説、『バー・リバーサイド』のテーマです。
高知市内から四万十川河口までの、往復5時間のトリップ。
まさに、空と海の青に染まる旅でした。