じつは、このお店のたたきを食べるために、
毎年1度、高知におじゃましているんです。
「黒尊(くろそん)」というお店の、カツオのたたき。
塩とニンニク、少々の山葵で、シンプルに食べます。
分厚い切り身から、カツオの爽やかな血の味わいが。
皮の焦げたところが、香ばしくて、
まさに、フィレ肉のステーキのよう。
高知は、焦がし方とニンニク、柑橘の使い方が、
ばつぐんに上手です。
あわせるお酒は、「美丈夫(びじょうふ)」。
たいへん、すすみます。
お腹いっぱいになりましたが、
やはり、高知のシメといえば、餃子でしょう。
「安兵衛」に行きました。
焼き餃子420円。
やっぱり、キリンのラガーが合いますね。
サックサクの皮は、パイ生地のよう。皮がとっても薄いのです。
野菜多めで、ジューシーな餡(あん)。
全体として、さっぱりとした味わいは、まさに高知のひとと同じ。
明るく、あっさりとしたテイストが、高知の魅力だと思います。
帰りの飛行機からは、室戸岬が見えました。
室戸岬には、若き日の弘法大師が修行したという伝説が残っています。
岬の洞窟の中から見えた風景が「空と海」だったので
「空海」と名のるきっかけになったそうです。