台湾といえば、やっぱり
マンゴーかき氷。
台北の友人が言うには、
「わたしがいちばん好きなお店は、『冰讚(ピンザン)』。
開いているのは、マンゴーの季節だけなんです」。
4月中旬から10月末頃までの、
季節限定で開くかき氷屋さん。
これは、惹かれます。
で、行ってみました「冰讚」へ。
お店は、中山駅からMRTでひとつ目の「雙連(そうれん、シュアンリェン」駅
の近くにありました。
【 いちばん人気の「芒果雪花冰(マンゴーシュエホワピン)」(150元≒550円)】
ミルク味の氷を薄く削った台湾かき氷「雪花冰」に、
カットしたての生マンゴーがたっぷり。
その上に、練乳(コンデンスミルク)がかかっています。
氷そのものが、甘くてミルキー。
薄いかき氷は、まさに「雪の花」。
雪のひとひらのような氷です。
冷たいのに、頭がキーンとならない。
ふわっふわっで、やさしい美味しさです。
マンゴーの味は、ねっとり、濃厚。
マンゴー独特の、あの動物のようなエグさはなく、
口の中でとろ〜り溶けていきます。
いくら食べても、飽きない味わい。
そういえば、マンゴーはウルシ科の植物でした。
沖縄・宮古島の農家を取材したとき、
マンゴーの畑で肌がかぶれると、聞いたことを思い出しました。
『冰讚(ピンザン)』は、
美味しい「生マンゴー」しか出しません。
なので、季節限定にしているそうです。
さて、夕食は、夜市へ。
今回は、「南機場夜市(ナンジーチャン・イェーシー)」に行きました。
こちら、地元の人達が集まる
ちょっと、ディープな夜市です。
「南機場」の「機場」とは「飛行場」のこと。
かつて、飛行場だった土地なんだそうです。
ここの夜市はほとんどが飲食店。
食べもの好きには、たまりません。
寧夏夜市などよりも、道幅も広く、ゆったりしています。
が、バイクが入っくるので、
歩くときは、要注意。
そして水餃子ストリートや果物ジュースストリート
とお店が固まっているのも特徴。
フレッシュ・ジュース屋さん。
新鮮なフルーツをガガッとミキサーにかけて、はい、出来上がり!
氷も、たっぷり。
【闇の中に浮かび上がるジュース屋さん。】
おじさんが、散髪屋さんで髪の毛を切ってもらっていました。
旅先の散髪屋さんて、こころ惹かれます。
ここの市場には、「闇」がしっかり存在していて、
それが魅力でした。
お寿司屋さんの屋台も。
まるで、パン屋さんのように、セルフサービス。
好きなお寿司をトングで取ります。
さすが、南国!
扇風機を売るお店も。
南機場夜市に行ったら、
この店に寄るように、と友人から言われていたのが、
「好佳蚵嗲」。
【 「蚵嗲」と書いて「オーディエ」(左側のもの。40元≒150円)「カキのかき揚げ」みたいな食べものです。右側は「ニラ巻き」(20元)】
かき揚げといっても、日本のとはちょっと違って、
「あん」のような具を、衣の内側に閉じ込めたもの。
大きさは、ソフトボールくらい。
かたちは、ぷっくりしたUFOみたいな半円形。
牡蠣とキャベツなどの野菜を丸めた「あん」に、
衣をつけ、お玉の中に入れて、
じっくり揚げます。
【 「蚵嗲」の中身です。】
皮はカリカリ。
中は、美味しいお好み焼きみたい。
ちょっと蒸されて、しっとりしたカキと野菜。
うまみ、たっぷりです。
見た目は、けっこう油っぽい感じですが、
食べてみると、サックサク。軽いです。
南機場夜市といえば、もう一店。
水餃子屋さん。
「来来水餃」です
お店の外も中も、すごい人。
大人気のお店です。
ここの水餃子はすごい。
皮はモッチモチ。
分厚くなく、ちょうどいい厚み。
ほどよく、しっとり。つるりんとしてます。
具の味わいもばっちり。
口の中で、ふんわり溶けていきます。
店の外で、水餃子みたいに、つるりんとした頭のお兄ちゃんが、
大鍋で餃子を茹でていました。
その奥では、おじさんたちが、リズミカルに腰を振りながら、
餃子の皮をこねていました。
そのお店が美味しいかどうかは、
店で働くひとの表情で、すぐわかりますよね。
こちらの水餃子。10個で60元(≒220円)!
翌朝、ホテルの窓から見える台北市街。
久しぶりに青空が。
遠くに、圓山大飯店が見えます。
また、台北に美味しいものを
食べに来ようっと!