大阪の友人が、「忖度(そんたく)まんじゅう」を持って、遊びに来てくれました。
きっと、今年の流行語大賞になりそうな言葉。
それは、「忖度」です。
『広辞苑』によると、
「忖度」とは「他人の心中をおしはかること」
なんだそうです。
なるほど。それって、「想像力」のことじゃないですか。
でも、モリカケをはじめとして、
「忖度」という言葉には、悪代官と越後屋のイメージがつきまといます。
権力を持つ者が、
(たとえば、政治家や会社の上司、クライアント、先生、警察官、医師、
裁判官、放送局のプロデューサーなど枚挙にいとまがありませんが・・・)
いろいろと「忖度させる」ケースが多いですよね。
「忖度させる空気」。
どうも、日本人は、この空気になじみやすいようです。
たとえば、「お・も・て・な・し」も、一種の「忖度」でしょう。
「おもてなし」という言葉も、どこかうさんくさいですもんね。
でも、なんで、そんなに権力者に尻尾をふるんだろ?
尻尾をふっても一生。
ふらなくても一生、なのにね。
忖度して、ひとの顔いろを見て、ちょろちょろするのって、
現世の、しかも、限られた時間だけで、
損得(そんたく)勘定を考えているからなんじゃないかな。
大阪名物「忖度まんじゅう」は、しかし、
なかなか美味しかったです。