雑誌「地域人」47号に、
「湘南はまぐり」の記事が掲載されました。
題して、「湘南はまぐりボーイズ。地域ブランド化への、あくなき挑戦!」。
ことし、2月下旬。ひなまつり直前の湘南で、
藤沢市漁協・組合長の葉山一郎さんからお話をうかがいました。
2017年に、「湘南はまぐり」はブランド化されたそう。
葉山さんは、言います。
「この浜はハマグリに適してんだよ。
相模湾の中にゃ、相模川、江ノ島の近くにゃ境川と引地川が
流れ込んでるだろ。
川と海が出合ってよ。
ハマグリの餌になるプランクトンがいっぺえいるんだ。
うちは大きさ7㎝以上のものしか採らねえ」
急に水深が深くなる相模湾のなかでも、
藤沢の地先は海底がなだらかに傾いていて、砂がたまりやすいそうです。
葉山さんの言葉はこんなふうに続きました。
「この浜は砂の粒子がいいから、ここはハマグリが砂の中に潜りやすくて、棲みやすい。
ただし、砂粒が細ければいいってもんじぇねえ。
細かすぎると、地が堅いじゃん。
そうすっと、潜るのに優しくねえじゃんかよ。
ここの浜は、優しく潜れんだべよ。
少し砂粒が粗いから、ハマグリもキュキュッと潜れんじぇねえか?
おれはハマグリじゃねえけど(笑)。
なんでも加減が大事だべ」
なるほど。
「良い加減」はたいせつですね。