前日の雨もすっかり上がった秋晴れの一日。
クルマを駆って、二子玉川から多摩川をさかのぼり、
上流の奥多摩にある酒蔵をたずねた。
小澤酒造は、元禄15年(1702年)の創業以来、
300年以上にわたり、名水の地=沢井の湧水で酒造りを続けてきた。
二子玉川からは50㎞、一般道で2時間半。
JR青梅線・御嶽(みたけ)駅近くの手打ち蕎麦「玉川屋」で
はらごしらえ。
御嶽渓谷で多摩川を眺めた後に、
小澤酒造へ。
近づくと、プンとお酒の香り。
酒蔵と道をへだてた多摩川沿いには、四阿(あずまや)があって、
山あいにこれほど人がいたのかというほどの数で賑わっている。
テーブルの上には、4合瓶。
楽しそうにみんな飲みかわしている。
なかには1升瓶をどんと置いている人たちも。
秋の休日。のどかな姿だ。
「きき酒処」では10種類ほどのお酒が、手ごろな価格(300円〜)で試飲できる。
しかも、猪口を一つもらえた。
仕込み水も無料で飲める。
とてもやわらかく、きれいな味わいがする。
なるほど、これが「澤乃井」の源なんだと思った。