伊勢真一監督の映画
「大好き〜奈緒ちゃんとお母さんの50年」
を観ました(2回目)。
知的障害と重いてんかんのある奈緒ちゃん。
9歳〜50歳までを記録したドキュメンタリーです🍀
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いせ監督は、奈緒ちゃんの叔父さん。
幼い頃、奈緒ちゃんは「長くは生きられない」と医師から言われました。
いせさんは、奈緒ちゃんの記録を家族に残してあげたいという思いから撮影を始めました🎥
お母さんは、障がい者に対する無理解や偏見に苦しみながら、奈緒ちゃんを育てていきました。
「あなたを生んで、ごめんなさい」という気持ちがありました🌳
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いま、お母さんは、
奈緒ちゃんとともに生きながら、逆に奈緒ちゃんに
育まれていきました、と語ります🌿
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映画は、「十日の月」のような、やさしいまなざしで、
そんな奈緒ちゃん家族を見つめ続けます。
(昭和のころの、じつに普通の家族なのが
とても胸にしみます)
一滴の水が天地を映すような映画🪷
「わかったような上から目線」や「運動の目線」
で語るのではなく、
奈緒ちゃんと家族の暮らしに寄り添い、
日々を生きる姿から、世の中(社会や世界)が見えていく――。
息苦しいいまの時代にこそ、
ぜひ、おすすめの映画です🥰
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映画で挿入される自然の姿
(舞う桜、雲がかかる月、降りしきる雪など)
と音(ことに水の音)がすばらしい。
たくさんのことを象徴的に表現しています。
上映スケジュールは「いせフィルム」のホームページに
掲載されています。
https://www.isefilm.com/
ぜひ、ぜひ🌺
追伸:『大好き』は『奈緒ちゃん』シリーズ第5作。
キネマ旬報ベストテン第6位に入賞!
このシリーズ第1作〜5作まで、
すべてキネ旬ベスト10に入賞の快挙です。