作家・吉村喜彦のホームページ

スコッチウイスキー[ヘイグ」。

ぼくがサントリー時代、入社2年目の1980年から輸入酒宣伝の担当になり、
以後、1980~82年、84〜88年にかけて
スコッチやコニャック、バーボン、カンパリなどの宣伝クリエイティブ制作をしていました。

そのなかでいちばん、苦労したのは、「ヘイグ」。
スコッチらしい味わいが、当時の日本では、まったく受けず、
ヌードカレンダーのキャンペーンで年間販売量の半分以上を売る、という感じ。

担当になって、すぐ考えたのは、なるべくポップなカレンダーにすること。

当時、ライバルのカティサークが、やはりヌードカレンダーで売れていたので、
なんとかそれに対抗して、売り上げを伸ばすこと。
ヘイグ
             *

最初に登場してもらったのは、坂口良子さん。
写真は、あのボヤーッとした絵が「ロマンチック」な、デビッド・ハミルトン。

これが、ヒットして、次に、お願いしたのが、水沢アキさん。

ま、この年もカレンダーはヒット。
しかし、ヘイグはその時期以外はあんまり・・。

そうした苦労の商品が、ヘイグでした。
でも、手のかかる子どもほど可愛いもの、です。
坂口良子ヘイグ
           *

そんなヘイグ(当時のラベル&ボトル!)に三軒茶屋のバーで、遭遇。
思わず、ストレートで飲みました。

すると、どうでしょう。
あの舌に引っ掛かりがあったような味わいが、とってもまろやかで美味しくなっているのです。

はじめからこの味ならもっと売れたのに、
と思いつつ、
やはり、ウイスキーは時間が育むものなんだなあ、
とあらためて思いました。

人間もウイスキーも、歳月で変わるものですね。
ロンドン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です