作家・吉村喜彦のホームページ

さて、つづいては、スコットランドの少し南、イングランド。
イングランドでは、日曜日に、ローストした肉、ジャガイモに、
シュークリームの皮のようなヨークシャー・プディング、
芽キャベツなどの野菜などを付けあわせて食べる
「ローストディナー」という習慣がありますが、
そのローストディナーに使った残りものの
野菜を軽く炒めてつくる「バブル&スクィーク」というお料理も、また伝統の食べもの。
主な材料は、ジャガイモと芽キャベツ。
そのほか、人参やキャベツなど残りものがあれば、なんでもOK。
 野菜を細かく刻み、ローストしたジャガイモとともに、
フライパンで炒めます。
「バブル&スクィーク」という名前は、調理の途中で、
泡(バブル)を立ててグツグツいったり、
きゅっきゅっという音(Squeak)がすることから、ついたようです。
 ローストディナーの残りものの肉にピクルスなどを添えて、食べるそうです。
残りものを再利用していく、知恵の食べものなんですね。
 では、ちょうど48年前の1969年1月30日に、
ロンドンのアップルレコードの屋上で突然のライブを行ったザ・ビートルズ。
映画「レット・イット・ビー」で見られる、あの伝説のラスト・ライブ。
 そのライブでも演奏された「I’ve got a feeling」。
そして、そのときの一連のセッションのなかから、
「ザ・ロング・アンド・ワインディングロード」。2曲続けて、どうぞ。
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M3.「I’ve got a feeling」      ザ・ビートルズ     3:30
M4.「ザ・ロング・アンド・ワインディングロード」       3:34
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「アイヴ・ゴット・ア・フィーリング」 ザ・ビートルズ (3分30秒) <東芝EMI TOCP-67300>

「アイヴ・ゴット・ア・フィーリング」
ザ・ビートルズ
(3分30秒)
<東芝EMI TOCP-67300>


 
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」 ザ・ビートルズ (3分34秒) <東芝EMI TOCP-67300>

「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」
ザ・ビートルズ
(3分34秒)
<東芝EMI TOCP-67300>


 では、イングランドから海を渡って、アイルランドに。
 アイルランドに旅したときに、ホテルでの朝食の量に圧倒されました。
ボリューム満点で、
「これが、伝統のアイリッシュ・ブレック・ファストなんだ」と思いました。
 さて、そのアイリッシュ・ブレックファスト。
もちろん、ホテルや家庭によって、ちょっとずつアイテムに違いはありますが、
伝統的なアイリッシュ・ブレックファストは、
まずは、炒めたベーコンとハム、ソーセージ、目玉焼き、
ブラックプディング、ホワイトプディング、炒めたトマト、マッシュルームのソテー、 
そして、トースト、ソーダブレッド、ポテトケーキ。
 飲みものは、アイリッシュ・ブラック・ティー。ミルクを添えてサーブされます。
 ダブリンの街中を歩くと、
「フル・アイリッシュ・ブレック・ファースト、一日中、食べられます」
という看板を出したポブ(アイルランドでは、パブのことをポブと言います)
やカフェがありました。
面白いですね。
 では、アイルランドのボーカリスト、ぼくの大好きなヴァン・モリソンの歌で
「Every time I see a river」。お聴きください。
 ぼくも、毎日、多摩川のリバーサイドの風景を見ています。
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M5.Van Morrison「Every time I see a river」         4:43
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「エヴリー・タイム・アイ・シー・ア・リヴァー」 ヴァン・モリソン

「エヴリー・タイム・アイ・シー・ア・リヴァー」
ヴァン・モリソン

プロデュース:吉村有美子