作家・吉村喜彦のホームページ

「川は流れて、どこどこ行くの」

「川は流れて、どこどこ行くの」

(角川春樹事務所PR誌『ランティエ』’17年1月号より)  http://www.kadokawaharuki.co.jp/rentier/interview/#person02  生まれたところが、河原町(かわはらちょう)とい …

このひと、永七輔ですか?

このひと、永七輔ですか?

「音楽遊覧飛行」って、こんな番組でしたっけ?  先日の収録で、音声の鏡惟夫さんからいただいた 「綿入(わたい)れ・はんてん」を着て、  NHKのCR503スタジオにて。  手前に見えるボールペンは、  吉本新喜劇の「すち子」のボールペン!

ヒバリが歌うジプシー村へ 4

ヒバリが歌うジプシー村へ 4

村は埃だらけの道に沿って細長く延び、その道に並行して天井川のように鉄道線路が走っている。そして、集落を左右から挟むようにして標高100メートル足らずの芝に覆われた小高い丘がゆるやかに広がる。 日曜の朝は6時から村の外れに市が立つ。 釘などの …

ヒバリが歌うジプシー村へ 3

ヒバリが歌うジプシー村へ 3

翌朝、天高くさえずるヒバリの声で目覚めた。 ファンファーレとはブラスバンド。チォカリーアとはヒバリのこと。 たしかにチォカリーアのブラスの音と、くるくる回るようなヒバリの声はよく似ている。 朝食に出た半熟卵が濃厚で美味しい。 家の敷地内とい …

ヒバリが歌うジプシー村へ 2

ヒバリが歌うジプシー村へ 2

ゼチェ・プラジニに一番近い、ロマンという町で夕食をとった。 チョルバ・デ・ブルタ(牛の胃袋などモツの入ったスープ)とマッシュ・ルームのソテー。チョルバにはサワー・クリームをたっぷり入れる。酸味とコクのハーモニーがいい。モツが柔らかく煮込まれ …

ヒバリが歌うジプシー村へ 1

ヒバリが歌うジプシー村へ 1

ルーマニア・ブカレストのオトペニ空港は、空港というより、どことなく、映画「アメリカン・グラフィティー」に出てくる田舎の飛行場といった趣だった。 着陸するとき、成田ほどの大きさの空港内にある飛行機の数を上空から数えてみると12機しかいない。 …